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クレジットカードのブラックリストは本当に存在するのか?気を付けるべき点

信用情報 CIC

クレジットカードのブラックリストは本当に存在するのか?気を付けるべき点

クレジットカードやカードローンの支払いが滞るとブラックリストに載るって話があります

実際のところは半分正解で半分不正解です

カード業界や銀行業界には、消費者ひとりひとりの信用情報を会社間で共有する仕組みがあります。信用情報機関と呼ばれ、有名なのがシー・アイ・シー(CIC)と呼ばれる情報機関でクレジットカード会社のほとんどがCICを利用しています

よってブラックリストと呼ばれるものは存在しませんが、信用情報に入金情報は掲載されるため、半ばブラックリストのような役割を果たします

実際の登録信用情報

信用情報機関では、クレジットやローンの契約内容、毎月の支払い・返済状況、現在の債務残高などの情報を共有するほか、申し込みの情報も共有されます

各信用情報機関では、開示請求をすれば自分の情報がどのように登録されているのかを確認することができます

どのように管理されているか実際の私のCICの登録情報を見てみましょう

信用情報 CICこちらは私が使っているANA VISAカードの登録情報です

最下部の赤枠が入金状況となっています

入金状況に応じて記載される記号が異なります

「$」請求どおり(もしくは請求額以上)の入金があった
「P」請求額の一部が入金された
「R」お客様以外から入金があった
「A」お客様の事情でお約束の日に入金がなかった(未入金)
「B」お客様の事情とは無関係の理由で入金がなかった
「C」入金されていないが、その原因がわからない
「―」請求もなく入金もなかった(例:クレジットの利用がない場合)
「空欄」クレジット会社等から情報の更新がなかった(例:クレジットの利用がない場合)

(出所:CIC

請求通りに支払っていれば「$」のマークが入ります
カード利用がなく請求が発生してないと「-」。三井住友カードの場合、請求が確定した段階で引き落としを待たずに振込等で先に支払ってしまうと「-」が記載されるようです

問題は「A」です。つまり支払い期日までに支払いがされなかったということを表します

対応はカード会社によってさまざまで、期日通りに引き落としができなかったからといって即座に一「A」となる事は少ないです。ただ再引き落とし等でも支払いが確認できなかった場合は「A」になる可能性が高くなります

「A」はクレジットカード等の審査で減点要因です。なぜなら、理由は何にしろ払われなかったことは事実なので、カード会社としては遅延されるのを嫌がります

ただ長年ちゃんと支払いを続けてきて、たまたま「A」が1つ付いてしまったレベルであれば落胆する必要はありません。確かに減点要因ですが、他の月はしっかり支払いは行われているので、1回の「A」よりこれまでの支払い実績もちゃんと見てくれるからです

その反面「A」が続いたりすると完全にお金にルーズと思われ、審査にかなりの悪影響を及ぼします

クレジットカードは申し込み情報も共有される

クレジットカードを申し込みすると申し込んだ事実も信用情報として登録されます

例えば数日間で何件もクレジットカードを申し込んでしまうと多重ブラックとなり、申し込み情報が同日複数掲載され審査が通りにくくなります
これはカード会社が一度にたくさんカードを作って使い、自己破産したりする人間を避けるためです。またカード会社は複数のカードで支払いを分散されるより自社のカードだけ使ってくれるような人を好みます。よって複数作って少額決済で使われるなら他でやってっていうバイアスがかかるためと思われます

ちなみに申し込み情報自体は登録後半年程度で消えますので、審査に落ちてしまった場合でも半年程度時間を空けた方が良いと言われるのは申込情報が消えるからです

利用情報は5年間残る

申し込みした情報は半年で消えますが、無事審査に通りカードを使い始めたら使い続けている限り情報は残り続けます

そして解約した場合は、解約してから5年間は記録として残ります

信用情報 保管期限こちらは私が一時期使用していた三井住友マスターカードの情報です

既に解約したため、「完了」と記載がありますが、右上の保有期限を見ると「平成35年3月末日」までとなっています

ここで気を付けるべきはクレジットカードの「申し込み」から「解約」の期間が短く、複数のカード会社で同様のサイクルを繰り返していると支払い情報以前にカード会社に敬遠される可能性があります。というのも多くのクレジットカードでは入会キャンペーンを手厚く実施しており、短期間に複数のカード発行、解約を繰り返してしまうと、キャンペーンの特典狙いの申し込みと解釈されてしまうことが考えられます

やはりクレジットカード会社としては末永く自社のカードを使ってもらうために、入会キャンペーンで新規顧客を開拓するわけですから、キャンペーン狙いでカード作ったらほぼ使わずすぐに解約されるのは嫌なわけです

よって、もしキャンペーン狙いでカード発行した場合でも最低1年ぐらいは保有しましょう
そして毎月100円でいいので利用しましょう。100円だろうが10万円だろうが毎月しっかり支払えば、支払い実績となりクレジットヒストリー(クレヒス)にとってもプラス要因です

気を付けるべきは携帯電話の割賦契約

最近では携帯電話の割賦契約も信用情報として登録されます

信用情報 携帯電話よくあるのが携帯電話料金の遅延が続いてクレジットカードが作れなかったり、新たな携帯電話契約ができないパターンです

携帯電話料金はクレジットカードに比べ軽く考えてしまいがちですが、同じ信用情報として登録されてしまいます。つまり月数千円、数万円程度の携帯電話の料金も未払となると「A」が記載され、信用がなくなってしまうのです

信用情報機関に開示請求をしよう

「どのように自分の信用情報が登録されているか知りたい・・」「1度支払い遅延があった・・」「審査に通らなかった・・」

パソコンやスマホでも開示ができるので、心配な人は1度信用情報機関に開示請求してみましょう。自分の信用情報見るのはおもしろいですよ

シー・アイ・シー(CIC)

日本信用情報機構(JICC)

全国銀行個人信用情報センター

そもそもクレジットカードが必要なのか?!

クレジットカード自体は非常に便利です。手持ちがない中でもカード1枚で支払い完了

ほとんどのカードは日常の買い物でポイントも貯められます

しかし、私自身が最近疑念を抱いているのが本当にクレジットカードが必要なのかどうかです。最近はデビットカードも種類が豊富であり、還元率もクレジットカードに見劣りしないデビットカードも沢山あります。そしてほとんどのデビットカードは年会費が無料です。そしてベネフィットの多いクレジットカードほど年会費も高くなります

クレジットカードは借金です。もちろん便利な側面も多いですが、デビットカードで代替できるのであれば無理して作る必要もないのかもしれません