セミリタイア

セミリタイアする方法

セミリタイアする方法

セミリタイアについて経験を基に必要な資金、生活費、方法、移住のメリット・デメリットについてご紹介します

ここまで「セミリタイアに必要な資金」と「セミリタイヤの生活費」について解説してきました

セミリタイアする方法はただ1つ、

「年間支出の25倍の資産を築く」

これだけです

セミリタイヤに必要な資金
年間支出150万円 3,750万円
年間支出200万円 5,000万円
年間支出250万円 6,250万円
年間支出300万円 7,500万円
年間支出350万円 8,750万円
年間支出400万円 1億円

問題は「年間支出の25倍の資産」を築くことです

例えば毎月15万貯金して7,500万を目指すには41年かかります
気の遠くなる年数ですが、ここではセミリタイアを目指すための考え方にも触れておきます

まず貯蓄をはじめる

セミリタイアに必要なことは「貯蓄」のひとことに尽きます。年収は関係ありません

そのためにひたすら貯蓄をしていく必要がありますが、お金を貯める方法はシンプルです

「支出を収入より少なるする」

本当にセミリタイアを目標とするなら、無駄遣いを即刻やめるべきです
無駄遣いはその時だけ心を満たしてくれますが、セミリタイヤは数十年にわたりあなたに自由を与えてくれます

財産を築くのに簡単な方法はない。裕福になるための秘訣なんてない。裕福にになるための唯一の方法は-遺産をもらうとか、金持ちと結婚するとか、宝くじが当たるということでもない限り-少しずつ貯めていくだけだ。(投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒントより)

投資をはじめる

貯金だけで7,500万を目指すには毎月15万貯金しても41年かかります

しかし時間を味方に付けることでその期間を短縮させることもできます。その方法が複利(再投資)効果です

貯金だけではセミリタイアまで時間がかかりすぎます
しかし投資を行い、時間を味方につけることで複利(再投資)効果により、時間を短縮させることができます

複利とは、投資で得たリターンを再投資することでリターンが雪だるま式に増えていくものです。例えばわかりやすく年10%のリターンがあるとして、1万円から始めると、1年後には11,000円になります。得た1,000円を再投資し11,000円では1年後に1,100円にリターンがでます。合計12,100円。3年後は2,100円のリターンで合計14,200円・・このように時間を味方につけることで複利効果が年々じわじわと効いてきます

わかりやすく1万円で例えましたがこれが10万円、100万円だったとしたら・・さらに追加で投資していくと効果が上がります

これが複利の力です

期待リターンは相場に左右されます。現実的リターンが5%のものを都合よく15%にすることはできません。しかし唯一左右できるものは「時間」です。複利は「時間×リターン」に左右されます。長ければ長いほどリターンを得ることができるのです

セミリタイアに向けた理想的家計図

本当にセミリタイアしたいのであれば、いまこの場から複利の力を活用すべきです

投資のことわからなくてもいいです。まずは時間を味方につけましょう

100%投資しない(ポートフォリオを作成しリバランスする)

証券口座を開設したばかりの人はやる気に満ちています
そしてあらゆる投資商品のほとんどは数クリックで買えてしまいます
しかし、そこで一呼吸置いて冷静に考えてください。あなたは投資について何を知っていますか?車を乗るためには教習所があります。無免許で走り出したら事故を起こしますよね?しかし投資の世界では無免許で高速道路を走れてしまうのです

商品選びについて解説すると、それだけで1サイト作れそうなのでここでは割愛します

まず自分の中のポートフォリオの目安を作成してください
例えば、投資信託とETFに6割の資金を、債券に2割、残りの2割は待機資金に・・といった具合にです

確かに100%投資すれば、一時的にリターンも大きくなります
その反面いざという時に買い増しができなくなります。最近でいえばコロナショックですね100%投資で固めてしまうと、こういった暴落という名のチャンスの時に追加で購入ができなくなってしまうのです。そして長い目で見れば暴落というチャンスがリターンに影響を与えます

そして数か月に1度ポートフォリオの割合を調整(リバランス)してください
例えば株・投信6割、債券2割、現金2割のポートフォリオを100万円で構築したとします
株価が上がって株資産85万円、債券変わらず20万円、現金20万円となったときの株・投信割合は7割に上昇します。その場合、株・投信を10万円売却し、債券へ5万、現金へ5万リバランスすると株資産を75万、債券25万、現金25万で株・投信6割、債券2割、現金2割のポートフォリオに戻ります。これがリバランスです

例えばこんなデータがあります
ラッセル3,000株式インデックスに資金の6割を、USインデックスファンドに4割投資した場合、10年間の平均リターンは8.08%になります。一方、60:40の割合を保持するように毎年リバランスした場合の年率は8.50%近くになります。さらに前者はリスク変動率10.05に対してリバランスした場合は9.28%になります。つまりリバランスすることでリターンを高められる上、リスクを低下させることができるのです

株価に一喜一憂しない

ウォーレン・バフェットの投資原理を表すおもしろい質問があります

あなたは牛を飼っているわけではないが、もしハンバーガーを一生食べたいなら、牛肉の価格は安い方がいいか、高いほうがいいか?

答えはあきらかですよね。ただ株に関しては別の視点を持つ人の方が多いです

将来のために資産を形成したいのであれば、株価が高いことより安い方があきらかにお得です。安く仕込めるからです。にもかかわらず目先の株価に一喜一憂する人が多いです。ハンバーガーの値段があがって喜んでいるのと変わらないです

長期で資産形成を考えるのなら、目先の株価に一喜一憂せず、値下がりを喜ぶべきなのです

インデックスファンドへ投資しよう

いざ証券口座を開設したら何をしたらいいのかわからなくなります

投資信託を買うにしろ、なにせ種類が多すぎてどれも売るために必死なので良く見えてしまいます。

投信選びでおすすめしたいのが「インデックスファンド」です
インデックスファンドとは株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託
例えば日経225と連動させた投信であれば日経が上がれば投信も値上がりします

なぜインデックスファンドがおすすめかというと、手数料が安いからです
投信の中には「テーマ性」の商品も多いです。例えばフィンテックに特化した投信とか脱炭素に特化したファンドとか・・テーマ性ある投信は企業選別するのに人が介在するため手数料が高くなりがちです。その点インデックスファンドは、いまある指標に連動させるだけなので手数料が安いです

投信の世界で唯一できることは、コストを抑えること

もちろん投信の中でも手数料以上のパフォーマンス良い投信も存在します
しかし将来のことはわかりません。資産形成は数年、数十年と続くわけですから唯一わかることといえば手数料なのです

ただこっからは個人観になりますが、国内株は手数料高くなりますが中小成長株に特化したファンド。海外はインデックスファンドと買い分けています

その理由は日経の長期チャートを見るとレンジです
過去20年7,000円~30,000円のレンジを彷徨っています。なので金融緩和相場が終わると日本の人口や経済成長まで考えていくと安いところで買わ限り値上がりの恩恵は少ないんじゃないかと。逆にダウやナスダックは●●ショックの影響は受けますが右肩上がりのチャートを形成しています。アメリカは移民政策によって人口減少の影響が少なく、今後も成長に期待が持てます。翻って日本・・日本の大企業の成長性、人口などを加味すると投資妙味が薄いので、成長性ある中小株投信に資金振り向けた方が投資効率いいのかなと思っています

セミリタイアする方法まとめ

・セミリタイアには年間支出の25倍の資金が必要

・貯蓄からはじめて、投資に回そう

・投資リターンを確実に増やす方法は投資コストを最小限にすること(インデックス・ファンドを選ぶのがおすすめ)

・暴落時の買い増しに備えて現金余力も持っておこう